さて、荷物をすべて送ったら、後は自分自身の輸送です。
渡航の1ヶ月前くらいには、agodaやtoribagoなどでホテルとエア券を予約しておくのが良いでしょう。
なぜならエア券はともかく、安い宿はすぐに予約が埋まってしまうからです。
私は1泊個室2400円の、国際通り裏の安宿を予約しましたが、エアコンが1時間100円のコイン式で、共同シャワー室は汚く不潔で、ロビーの共用冷蔵庫にビールを入れると100%盗まれるという、劣悪な環境でした。もちろんフロントに抗議しましたが……
「いやさー、お客さん、アルコールは危ないさー……」
と、屈託のない笑顔を返されました……く、これが南国?
沖縄那覇は、国際的な観光都市。日本人だけでなく怪しげな外国人バック・パッカーも多く滞在しています。
なかには旅行先でカネが尽き、行き場を失って浮浪者と化した外国人も……安いは安いだけあって、観光地の裏というか底辺を見た感じで……六郷土手のドヤ住まいを経験していなかったら、対処が難しかったかもしれません。
郷に入りては郷に従え。
仕方がないから、宿の客たちにビール奢って、ロビーでプチ宴会しましたとも。
「俺は寝るけど、また飲むから、オレのビール盗るなよ?」と言って。
ま、盗まれましたけどねw
ビールはともかく、11月下旬なんだから、エアコンなんていらなくね? と思うでしょう?
それはまったく、本土人の認識不足。
沖縄の11月は、普通に夏です。これを書いている今は1月下旬ですが、平均気温は18℃凸凹。
そう、沖縄は亜熱帯地域なのです。
信じられないことに、地元の人たちは12月でも、Tシャツ一枚で普通に過ごしています。
なので、11月の密室はエアコンなしには過ごせません。寝るまでひたすらエアコン連コです。
もはや盗まれたビールの事など、どうでもよくなる程に連コ……とにかく暑い!
当初8泊予約しましたが、不動産屋から部屋の鍵がデジタル・ダイヤル式だと告げられると、軽自動車を駆って6泊明けた時点で那覇から脱出! 宿の鍵をフロントの箱に叩き込んで、新居に移動しました。
すでに電気ガス水道は開通させていたので、清潔で温かいシャワーと、涼しいエアコンが何より心地よかった……やっと人間に戻れたとすら思えました。
つまり、何が言いたいかというと……
エア券は成田から、宿はモノレールの駅がある範囲で那覇の外れでいいから、治安の良い所を選んでそれなりの所を予約する……個室は当然、エアコンとプライベート冷蔵庫は必須! という事です。
ここで注意したいのですが、本土ー沖縄への貨物輸送は船便だということです。
台風シーズンなど、海が荒れる時期の貨物は到着が著しく遅れるので、引っ越し時期によってはホテルの予約日程をギリで取っていると、ホームレスになります。
沖縄には24h滞在型マンガ喫茶やカラオケBOXなどという小洒落た施設など皆無で、さらに一年のほとんどが観光シーズンなので、那覇のホテルは年間通してどこも満室、飛び込みではまず泊まれず、結果として幾らお金を持っていても受け入れ先のない、路上生活者に堕ちてしまうのです。
そういう落ちこぼれ観光客が泥酔して、夜の国際通りをゾンビのように彷徨うのもまた、沖縄の風物詩なんだそうで。(メイド喫茶の女の子、談)
僻地の朝には、泡盛を飲み過ぎて気絶した地元のジージー達が道端に横たわっていて、それを避けながら原付や軽自動車で通勤するのが日常なのだそうです。(夜間救急精神科の医師、談)
ま、観光地で売ってるような、なんだか良く分からない銘柄のお土産用高級酒はともかく、日常遣いの泡盛なんて1升980~1,200円だから、そりゃあ飲むよねー……糖質プリン体ゼロ、アルコール度数30度、酔っ払い放題だってw 南国だね~、緩いさ~。
でもね? 泡盛は100mlあたりのカロリー200kcalと超高いから、油断は禁物です。
その他、沖縄の食べ物は総じて本土の倍のカロリーがある。島豆腐とか1丁で500kcalあるからね?
沖縄でダイエットするのは大変さー……閑話休題。
とにかく本土の常識は島の非常識だから、リサーチと余裕をもって移住しましょう。
自分もそうでしたが、お勧めは海が穏やかになる台風後の秋~冬です。
本土で長期休暇だからと言って、間違っても台風シーズンに渡航しないように! 何もできませんよ? 多分、まだ経験してませんが、今どきの気候から想像するに、きっとそうだと思います。
自分が住んでる東の海はまだ穏やかだけど、職場のある西の海は断崖で、常に白波立って荒れているから……ま、見る分にはそっちの方が面白いんですけどね?
次回は、沖縄にはどんな仕事と、どんな派遣会社があって、どう探せば良いかについて解説します。
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